2026.11.03
雑草駆除の方法と時期|今すぐ枯らす・生やさない対策まで
目次
雑草は放置すると見た目が悪いだけでなく、害虫のすみかになったり、種が落ちて翌年以降に爆発的に増えたりします。効率よく減らすには「いつ(時期・天気・時間帯)」と「どうする(手作業・道具・除草剤・予防策)」をセットで考えるのが近道です。
この記事では、雑草の種類による難易度の違いを押さえたうえで、今ある雑草を最短で枯らす方法から、そもそも生やさないための予防策、やりがちなNG行動までを体系的に整理します。庭・駐車場・空き地・家の周りなど、場所と目的に合わせて選べる構成にしました。
雑草駆除を始める前に知っておくこと
雑草は種類によって「抜けば終わるもの」と「抜くほど増える・残るもの」があります。まずは相手(雑草タイプ)を見極めると、無駄な作業や再発を減らせます。
雑草駆除がうまくいかない一番の原因は、同じやり方を全ての雑草に当てはめてしまうことです。例えば一年生雑草は種を落とす前に処理すれば翌年の発生を大きく減らせますが、多年生雑草は根や地下茎が残ると何度でも戻ってきます。
次に重要なのが「どこまでをゴールにするか」です。今すぐ見た目を整えるだけなら刈るだけでも十分な場面があります。一方で、庭の一角を今後ラクに維持したいなら、駆除後に遮光や発芽抑制まで組み合わせないと労力が毎年積み上がります。
作業前に雑草のタイプ、面積、周囲に守りたい植物があるかを確認しておくと、道具選びや除草剤の種類のミスが減り、結果として最短で終わります。
一年生雑草と多年生雑草の違い
一年生雑草は基本的に種で増えます。発芽してから成長し、花をつけて結実するまでが早いため、勝負どころは「種を落とす前」です。小さいうちに抜く、結実前に刈るだけでも、翌年の発生量を大きく抑えられます。
多年生雑草は地下に太い根や地下茎を持ち、地上部を取っても再生しやすいのが特徴です。抜こうとして途中で根が切れると、残った部分からまた生えてきます。掘り取りで根を追うか、根まで枯らす浸透移行型の除草剤など「地下部を止める対策」が必要になります。
見分けの目安は、抜いたときに根が太く長い、白っぽい地下茎が横に伸びている、刈っても同じ場所からすぐ復活する、といった点です。毎年同じ場所に出るなら多年生を疑い、最初から再発前提の手順に切り替えると効率が上がります。
イネ科雑草と広葉雑草の見分け方
イネ科雑草は葉が細長く、葉脈が平行で、株立ちしやすいのが典型です。地面に沿って広がるものも多く、刈り残しがあるとすぐ目立ちます。
広葉雑草は葉が丸い、大きい、切れ込みがあるなど形が多様で、葉脈が網目状に見えることが多いです。タンポポのようにロゼット状に広がるタイプは、上から刈るだけだと葉が残って回復しやすいので、根を狙う意識が必要です。
見分けは除草剤選びや芝生管理で特に重要です。芝生や植栽の中で雑草だけを狙いたい場合、イネ科に効くのか広葉に効くのか、あるいは両方枯らす非選択性なのかで結果が大きく変わります。迷ったら、葉が細いか太いか、葉脈が平行か網目か、株立ちか広がるかの3点で整理すると判断しやすいです。
やっかいな雑草の特徴(つる・地下茎・繁殖力)
やっかいな雑草は「引き抜きにくい構造」を持っています。つる性は他の植物やフェンスに絡み、引くと途中で切れて残りやすいので、根元を探して少しずつたどりながら外す必要があります。
地下茎タイプは見えない範囲まで広がり、少し残るだけで再生します。スギナやドクダミのように地下部が強い雑草は、手作業だけで根絶を狙うと時間がかかりやすいので、刈るなどで体力消耗を抑えつつ、根まで止める手段(掘り取りや浸透移行型除草剤、遮光)を組み合わせるのが現実的です。
繁殖力が強い雑草は、種が大量にできる、穂がちぎれやすい、刈草に種が混じるなどで、作業が逆に拡散になることがあります。結実前に処理し、刈った草はその場に放置せず回収して処分するだけでも、翌年の密度が変わります。
雑草駆除のベストな時期・時間帯・天気
同じ方法でも、実施タイミングで“抜きやすさ・効きやすさ・安全性”が大きく変わります。季節・時間帯・天候を味方にして、少ない労力で効果を最大化します。
雑草対策は「一度の大掃除」より「勝ちやすい時期にまとめて叩く」ほうが結果が安定します。特に春は発芽直後で量が少なく、秋は種を落とす前に発生源を減らしやすいので、ここを軸にすると年間の作業量が減ります。
時間帯は安全性に直結します。夏は長袖長ズボンが必要になる分、日中の作業は熱中症リスクが跳ね上がります。短時間で区切って早朝に進めるだけで、体力と集中力が保ちやすく、道具の扱いミスも減ります。
天候は作業効率を左右します。雨上がりは土が柔らかく根が抜けやすい一方、除草剤散布は雨や風で失敗しやすいので、同じ日に何でもやるのではなく、作業ごとに向く条件を選ぶことがコツです。
春と秋にまとめて対策する
春は雑草が小さいうちに数を減らし、勢いづく前に主導権を取る時期です。発芽前の土壌処理剤や、防草シートの施工など「生やさない仕組み」を作るのにも向きます。
秋は雑草が結実して来年の種を残す前に減らす時期です。秋に刈る、抜く、必要なら根まで枯らす処理を入れておくと、翌春の立ち上がりが遅くなり、結果的に春の作業がラクになります。
春秋の2回を軸にして、夏は伸びた分を刈る・狙い撃ちするなど“維持作業”に寄せると、体への負担と作業時間を抑えられます。
早朝に作業して暑さを避ける
早朝は気温が低く、直射日光も弱いため、長袖や手袋などの装備をしても体温が上がりにくい時間帯です。雑草駆除は中腰になりやすく、想像以上に体力を使うので、涼しい時間に終わらせるのが合理的です。
作業は30〜60分ごとに区切り、日陰で休憩しながら進めると続けやすくなります。水分補給に加え、汗をかかなくても脱水するので、のどが渇く前に飲むのが安全です。
早朝に「今日はここまで」と範囲を決めて進めると、やり残しがあっても疲労で雑になることを防げます。特に刃物や刈払機を使う日は、集中力の高い時間帯に作業するのが事故防止になります。
雨上がりは抜きやすい
雨上がりは土が湿って柔らかくなり、根が切れにくくなるため草むしりの効率が上がります。根元をつかんで引いたときにスポッと抜ける感覚が増え、同じ時間でも処理量が伸びます。
粒剤など土に浸透させたい資材は、土が適度に湿っているほうが効きやすい傾向があります。乾いた地面に撒くより、雨上がりや散水後に処理したほうがムラが出にくいのが利点です。
一方で除草剤の散布は、雨が近いと流れたり薄まったりして効果が落ちることがあります。雨上がりに抜く作業をして、薬剤散布は天気が安定した別日に回すなど、分けて考えると失敗が減ります。
雑草駆除の服装・道具
服装は「肌を守ること」が最優先です。長袖長ズボン、長靴、手袋を基本に、首や手首など露出しやすい部分も覆うと、かぶれや虫刺されを減らせます。刈払機を使う場合は、ゴーグルやフェイスガードも必須です。
道具は面積で考えると選びやすいです。狭い範囲なら、ねじり鎌や小さなスコップがあるだけで根を切らずに浮かせやすくなります。中面積は鎌やハサミ、広面積はレーキで集草しやすくし、必要なら刈払機で時短します。
最初から完璧装備にしなくても、最低限として手袋、長靴、ねじり鎌、ゴミ袋(回収用)を揃えるだけで作業の質が上がります。道具は“抜く”だけでなく“回収して拡散を止める”目的でも必要になります。
今ある雑草を駆除する方法
“すでに生えている雑草”を減らす方法は、手作業・刈り取り・熱・家庭素材・除草剤など多岐にわたります。場所の広さと雑草のタイプに合わせて、効果と手間のバランスで選びます。
今ある雑草を減らす方法は、早さを取るか、根まで止めるかで最適解が変わります。例えば通路の見た目をすぐ整えたいなら刈るだけで十分ですが、多年生や地下茎タイプが混じる場所は、刈るだけだと回復が早く、同じ苦労を繰り返しがちです。
また、広範囲では「先に丈を落としてから仕上げる」ほうが効率が上がります。いきなり草むしりで攻めると、腰と時間が先に尽きるため、刈って回収してから、必要箇所だけ根まで処理する流れが現実的です。
駆除は単発で終わらないことも多いので、作業の最後に次の一手(発芽抑制、遮光、境界の重点管理)までつなげると、労力が積み上がりません。
草むしり(根から抜くコツ)
草むしりは狭い範囲に確実に効く基本手段です。コツは根元をつかむこと、土をほぐしてから抜くこと、そして雨上がりを狙うことです。乾いた土で引っ張ると根が切れやすく、結局すぐ再発します。
ねじり鎌や小型スコップで根元の土を少し削り、根を切らずに浮かせると成功率が上がります。抜いたあとは根や地下茎が残っていないかを確認し、抜き残しがある場所は目印をつけて次回の重点箇所にすると、作業が散らかりません。
地下茎タイプは“抜き切りにくい前提”で考えるのが重要です。無理に引いてちぎるより、掘り取り範囲を決めて根茎を追う、もしくは一度丈を落としてから浸透移行型で根まで止めるなど、再発時の次手まで用意すると消耗しにくくなります。
鎌・ハサミで刈る
鎌やハサミは小〜中面積で取り回しが良く、狙った場所をきれいに整えられます。ポイントは結実前に刈ることです。種ができてから刈ると、刈草の中に種が混じって拡散し、翌年の発生が増えやすくなります。
刈った草はその場に放置しないのが基本です。特に穂がちぎれやすい雑草は、回収しないと歩いたり掃いたりするだけで種を運んでしまいます。
刈る方法は根が残るため、再発は前提になります。刈った後に土壌処理剤で発芽を抑える、防草シートで遮光するなど、次の発生を抑える対策につなげると、刈る回数自体を減らせます。
刈払機(草刈り機)で一気に刈る
刈払機は広範囲を短時間で処理でき、夏の伸び盛りに特に強い方法です。一方で飛び石や刃の跳ね返りがあり、周囲に人や車、窓ガラスがある場所では危険が増えます。作業前に障害物を片付け、飛散方向に注意して進めます。
機種は電動(コード式)、充電式、エンジン式があり、初心者は比較的扱いやすい電動・充電式が選びやすいです。エンジン式はパワーがありますが、音が大きく燃料管理や始動の癖もあるため、使用頻度と場所で判断すると失敗しません。
必須の保護具はゴーグルまたはフェイスガード、手袋、長靴、長袖長ズボンです。作業は無理に一気に終わらせず、刈る範囲を区切って休憩しながら行うと、事故と疲労を防げます。
熱湯で枯らす
熱湯は地上部には効きますが、根まで枯らしにくい方法です。地中まで熱が届くほど大量の熱湯が必要になり、庭全体や空き地など広範囲では現実的ではありません。
向いているのは、コンクリートやインターロッキングの隙間など、狭い範囲のピンポイント処理です。薬剤を使いたくない、すぐに目立つ草だけ枯らしたいという用途なら選択肢になります。
安全面では火傷が最大のリスクです。運ぶ途中でこぼす危険もあるため、無理な量を持たず、足元が安定した場所で少量ずつ行います。舗装材や配管への影響もあり得るので、同じ場所に繰り返し大量にかける使い方は避けます。
重曹水・木酢液・コーヒーかすは効くのか
家庭素材は「効く場合はあるが、万能ではない」と理解しておくと失敗が減ります。確実性や手間の観点では、市販の除草剤や遮光などに比べて成果が安定しにくいことが多いです。
重曹水は濃度次第で葉を傷めることがありますが、浸透力が弱く根まで止めにくいのが課題です。濃すぎると周囲の植物や土にも影響が出やすいので、狭い範囲で様子を見ながら使うのが前提になります。
木酢液は希釈倍率で作用が変わり、原液は刺激が強いので避けます。独特のにおいがあるため、近隣が近い場所では使う時間帯や量の配慮が必要です。コーヒーかすは既存雑草を枯らすより生長抑制寄りで、大量散布が必要になりがちなので、こちらも狭い範囲向きです。なお塩は土に残りやすく、周辺の植物や設備にも悪影響が出ることがあるため、安易に使わないほうが安全です。
除草剤(茎葉処理剤)で枯らす
茎葉処理剤は、葉や茎から成分を吸収させて枯らすタイプで、「今ある雑草」を効率よく減らせます。接触型はかかった部分を速く枯らしやすく、浸透移行型は根まで成分が移動して多年生雑草に強い傾向があります。
もう一つの軸が非選択性と選択性です。非選択性は多くの植物を枯らすため、庭木や花壇の近くでは飛散に注意が必要です。芝生や作物を守りたい場合は、対象雑草に効く選択性を検討します。
失敗しやすいのは散布ムラです。葉にかからない部分が残るとそこだけ生き残り、効かなかった印象になります。風の強い日や雨が近い日は避け、ラベルの適用場所(農耕地用か非農耕地用か)、希釈倍率、散布量を守ることで、安全性と効果が両立しやすくなります。
広範囲を効率よく駆除する手順
広範囲は、最初に“量を減らす”工程を入れるのが時短の鍵です。おすすめの流れは、まず刈払機で丈を落とし、次に刈草を集めて処分し、最後に必要に応じて根まで枯らす処理を行います。
丈を落としてから薬剤を使うと、散布の見通しが良くなりムラが減ります。地下茎や多年生が多い場所は浸透移行型で根まで止める、発生初期が多い時期なら土壌処理剤も併用するなど、雑草のタイプで“仕上げ”を変えます。
そして最後に予防策へつなげます。まとめて処理して、以降は境界部や隙間など発生しやすい場所だけを小まめに管理する形に切り替えると、年間トータルの作業時間が大きく下がります。
雑草を生やさない予防策
雑草対策をラクにする鍵は「駆除のあとに、発芽と光を断つ仕組みを作る」ことです。場所の用途(歩く/車を置く/景観重視)に合う予防策を選びます。
雑草は「土、光、水、種(または地下茎)」がそろうと生えます。予防策はこの条件のどれかを潰す発想で考えると選びやすく、特に光を遮る、防草層を作る、発芽を抑えるの3つが中心になります。
予防で大切なのは、施工前に見える雑草をできるだけ減らし、地面を整えることです。雑草や凹凸が残ったままだと、シートの隙間や薄い部分ができ、そこが“突破口”になります。
用途によって最適解は変わります。見た目重視ならグランドカバー、歩きやすさ重視なら固まる土や部分舗装、管理をラクにするなら防草シート+砂利など、目的に合わせて選ぶと後悔が少ないです。
除草剤(土壌処理剤)で発芽を抑える
土壌処理剤は主に発芽前〜発生初期の雑草に効かせ、新しく生えるのを一定期間抑える考え方です。粒剤タイプが多く、製品によって数か月単位で効果が続くものもあります。
タイミングは春先や秋冬が狙い目です。雑草が小さいうち、またはこれから生える前に処理すると効果を感じやすくなります。土が湿っている雨上がりは浸透しやすい一方、大雨の直前は流れることがあるため避けます。
注意点は適用場所の確認です。農耕地用と非農耕地用では使える場所が違います。周囲に守りたい植物がある場合は、流亡や飛散を想定して、散布範囲を区切りながら使うと安全です。
防草シートで遮光する
防草シートは光を遮って雑草の生育条件を断つ、予防の中でも効果が分かりやすい方法です。成果は施工で決まるため、先に除草と整地をして、シートと地面のすき間を減らすことが最重要です。
重ね幅を確保して敷き、ピンでしっかり固定し、継ぎ目はテープで塞ぐと、隙間からの発生を減らせます。端部の処理が甘いと、風でめくれたり、端から草が侵入したりするので、端まで丁寧に押さえます。
シート単体は紫外線などで劣化しやすいので、砂利や人工芝と併用すると耐久性と見た目が上がります。砂利だけだと隙間から光が入って生えやすいため、基本はシートとのセットで考えると長持ちします。
固まる土・防草砂で覆う
固まる土や防草砂は、地面を覆って雑草を出にくくし、歩きやすさも確保できる方法です。施工は、除草して整地し、必要な厚みを確保して敷き均し、散水して硬化させる流れになります。
メリットは管理がラクになりやすいことですが、デメリットとしてひび割れから雑草が出ることがあります。ひびが入ったら早めに補修する、端部の処理を丁寧にするなど、メンテナンス前提で考えると失敗しにくいです。
商品は透水性タイプもあるため、水はけが悪い場所では排水性を重視して選ぶと、ぬかるみ対策にもつながります。用途が通路なのか、庭の一部なのかで、硬さと水はけのバランスを決めます。
砂利・コンクリートなどで舗装する
砂利は手軽ですが、砂利だけだと隙間に土がたまり、そこから雑草が生えやすくなります。雑草を減らしたいなら、防草シートの上に砂利を敷く組み合わせが基本です。
コンクリートは抑草効果が高い反面、費用が上がり、排水や施工難易度も上がります。ひび割れや端部からの発生もゼロではないため、目的と予算に合うかを先に整理しておくとよいです。
落とし所として、通路や駐車スペースなど必要な部分だけを部分舗装し、周辺はシート+砂利やグランドカバーにするなど、用途に応じて混ぜると現実的に続けやすくなります。
グランドカバープランツで地面を覆う
グランドカバーは景観を楽しみながら、地面の空きスペースを埋めて雑草の居場所を減らす方法です。代表例としてタマリュウや芝桜などがあり、環境(日当たり、水はけ)に合えば管理がしやすくなります。
導入前に徹底除草をしておかないと、植えた後に雑草が混ざり、抜くのがかえって大変になります。最初の下準備が成功の分かれ目です。
ただし雑草が完全にゼロになるわけではなく、あくまで“減らす”対策です。初期は密度が足りず隙間ができやすいので、定期的な手入れを前提に、無理のない範囲で選ぶと長続きします。
芝生・人工芝の雑草対策
芝生は、芝を健康にして密度を上げるほど、雑草が入り込む隙が減ります。目土入れや更新作業で芝の勢いを保ちつつ、芝生用の選択性除草剤などで雑草だけを狙うと、芝を枯らさずに管理しやすくなります。
人工芝は一定の遮光効果がありますが、穴や端部、下地の隙間から雑草が出ることがあります。そのため防草シートを下に敷き、端部まで隙間なく処理することが重要です。
どちらも共通するポイントは、端部と継ぎ目の管理です。雑草は弱点から侵入するので、施工時に丁寧に処理し、発生しやすい場所を重点的に点検するだけで、見た目と手間が大きく変わります。
雑草駆除のNG行動と注意点
頑張って作業しても、やり方を間違えると「増えた」「すぐ戻った」「近隣トラブルになった」が起こりがちです。避けるべき行動と、安全面の要点を押さえます。
雑草駆除の失敗は、努力不足というより「順番」と「選択」のミスで起こります。地下茎の多年生を力任せに抜いて根をちぎったり、種ができた後に刈って拡散したりすると、作業量が翌年以降に跳ね返ってきます。
また、薬剤や機械は便利な反面、使い方を間違えると安全面や近隣トラブルにつながります。風向き、排水の流れ、洗濯物や植栽の位置など、散布や刈払いの前に確認するだけでトラブルは減らせます。
雑草対策は「やらない」より「間違えてやる」ほうが後で大変になることがあります。無理に抜かない判断や、刈った後の次手まで含めて、再発を前提に設計すると効率的です。
「とりあえず抜く」がNGなケース
地下茎で広がる多年生雑草は、途中で切れると残って再生しやすく、「抜いたつもり」が一番危険です。ちぎれた根茎が土に混ざると、処理範囲が広がったように感じることもあります。
NGを避ける判断基準は、引っ張ったときにスッと抜けない、根がちぎれて白い根茎が残る、同じ場所から何度も出る、といったサインです。その場合は、掘り取りで根茎を追うか、刈って体力消耗を抑えつつ浸透移行型で根まで止めるなど、方法を切り替えます。
無理に抜かないのは“負け”ではなく、再発を減らすための戦略です。頑張り方を変えるほうが、結果的に短時間で済みます。
刈るだけで増える雑草への対処
刈るだけで増えたように見えるのは、結実させてしまったり、刈草を放置して種を広げてしまったりするケースが多いです。刈る行為自体が悪いのではなく、タイミングと後処理が不足すると“先延ばし”になります。
対策は、結実前に刈ること、刈草を回収して処分すること、刈った後に根まで枯らす手段や発芽抑制へつなげることです。特に穂がちぎれやすい雑草は、回収するだけで翌年の密度が変わります。
刈り取りは広範囲の第一手として有効なので、刈ることを起点にして、次の一手を必ずセットにすると、作業が“繰り返し”から“減っていく管理”に変わります。
除草剤の安全性と使い分け(子ども・ペット・近隣)
除草剤はラベルの指示を守ることが安全性の基本です。適用場所、希釈倍率、散布量、散布後の立ち入り制限や乾燥までの扱いなど、守るべき条件が具体的に書かれています。
風の強い日は飛散しやすく、近隣の植栽や家庭菜園、洗濯物に影響する恐れがあります。散布するなら風が弱い時間を選び、必要なら散布範囲を狭めて少量ずつ行います。傾斜地や排水が水路へつながる場所では、流出も想定して方法を選びます。
子どもやペットが触れる場所は、散布エリアを区切って近づけない工夫をし、乾燥後に開放するなど管理面を優先します。不安がある場合は、そもそも薬剤を使う範囲を限定し、防草シートなど物理的な予防策の比率を上げると、安心と効果の両立がしやすくなります。
雑草駆除でよくある質問
最後に、実際に取り組むときに迷いやすいポイントをQ&A形式で整理します。
雑草駆除は方法が多い分、何から手を付ければいいか迷いがちです。ここでは、最短で効果を出す考え方と、再発を減らすための整理の仕方をまとめます。
結論としては、見た目の改善、根まで止める、今後の管理をラクにする、のどれを優先するかで手順が変わります。優先順位を決めるだけで、余計な作業が減ります。
また、雑草が戻るのは珍しいことではありません。原因を知って、節目での対策と予防を組み合わせれば、年々ラクになります。
最短で効果を出すには何をする?
見た目を今すぐ改善したいなら、刈るか抜くかで量を減らし、刈草や抜いた草を回収して終えるのが最短です。通路や駐車場など「とにかく見栄え」を優先する場所ではこのルートが効きます。
根絶寄りに進めたいなら、地下茎や多年生が疑われる場所に浸透移行型の茎葉処理剤を使い、根まで止める工程を入れるのが近道です。地上部を取るだけでは戻りやすい雑草に対しては、最短で“戻りにくい状態”を作れます。
広範囲なら、刈払機で丈を落とす、刈草回収、必要に応じて薬剤、最後に防草シートなどの予防策、の順が最短ルートになりやすいです。隙間のピンポイントは熱湯や手作業、庭全体は工程分け、というように場所でやり方を切り替えると早く終わります。
一度で終わらないのはなぜ?再発を減らすコツ
一度で終わらない主な理由は、土の中に種が残っていること(シードバンク)、地下茎が残ること、周辺から種が飛んでくること、刈り残しや結実による再供給が起きることです。つまり、今見える草だけが原因ではありません。
再発を減らすコツは、春と秋の節目で繰り返すこと、結実前に処理すること、駆除後に土壌処理剤や遮光で発生条件を潰すことです。駆除と予防をセットにすると、同じ作業の繰り返しから抜けやすくなります。
特に境界部(フェンス際、縁石、隣地との境)から侵入しやすいので、そこを重点的に管理すると効率が上がります。全面を完璧にするより、発生源になりやすい場所を抑えるほうが結果が早いです。
まとめ|雑草駆除は「時期」と「方法の組み合わせ」で決まる
雑草対策は単発の作業ではなく、季節に合わせて「今ある雑草を減らす」→「生えにくくする」を組み合わせるほど効果が安定します。
雑草駆除は、相手が一年生か多年生か、地下茎があるか、イネ科か広葉かで難易度と最適手段が変わります。最初にタイプを見極めるだけで、抜くべきか、刈るべきか、根まで止めるべきかの判断が速くなります。
時期は春と秋を軸にすると、翌年の発生源を減らしやすく、年間の手間が下がります。作業は早朝や雨上がりなど条件の良いタイミングを使い、安全装備を整えることで効率と安全性が両立します。
今ある雑草は刈る、抜く、除草剤で枯らすなどで減らし、最後に土壌処理剤、防草シート、舗装、グランドカバーなどの予防策につなげるのが最短ルートです。「駆除」と「予防」をセットにして、再発する前に手を打つ管理へ切り替えていきましょう。
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